サックスの針バネは折れます
サックスの針バネは、金属疲労やサビなどが原因で突然折れてしまう事があります。
針バネが折れる前には、キーレスポンスが悪くなったり、ミストーンが出て気付く事がありますが、予兆なしで突然折れる事が多いです。
針バネが根元から折れて完全にキーポストに埋没固着している場合、折れた針バネを抜くのは結構大変です。楽器の型番によっても使用している針バネが異なりますので、管楽器の修理専門店で交換してもらいます。
応急処置
リハーサルや本番中などで、すぐに楽器店に持ち込めない場合には、輪ゴムを利用して一時的に応急処置できる場合があります。
他のキーの開閉を邪魔しないように、キーポストやキーガードなどに輪ゴムを引っ掛けて開閉できるか試します。（あちこちに針バネがあるので手先を怪我しないように気をつけます）
写真の楽器は、F Keyのバネが折れてキーが開かなくなりました。半日ぐらいならば輪ゴムの耐久力で開閉します。
ライブやリハーサルに行く時には、バネ掛けとドライバー、輪ゴムなどを楽器ケースに入れてあります。（過去2回、本番ステージ上でバネが折れて輪ゴムで何とかなりました）