サックスリード強度比較チャート
初心者のジャズサックスレッスンでは、標準的なマウスピースにD’Addario Select Jazz 2M→2H→3Sを組み合わせることを推薦しています。ロングトーン練習に慣れてリード選定ができるようになったら、その他のリードブランドも試してみましょう。
リード強度比較チャートを参考に、現在使用しているリードの強度番号に近いリードを選ぶと比較がしやすいです。例えば、強度3番ぐらいで比較してみるとSelect Jazz 3Sは、Traditionalでは2.5番ぐらいが目安になります。3番買えばいいのだろうと青箱の3番を買ったら苦しくて吹けないかもしれません。
レッスンに通っているのに、音が出ない、苦しい
サックス教室に通ったけれど音が出るようにならないと相談に来られる方が多いのです。リード確認すると教室で渡されたTraditionalの3番です。慣れている奏者にとっては標準的の硬さで定番のリードですが、初心者の場合には最初からこの強度ではロングトーンが長く続きません。強引に吹けば短く吹けますが、唇やカラダに余計な力が入ってしまいます。楽だからと硬めのリードを全く試さないのはよくありませんが、最初は柔らかめのリードで慣れる方が癖が付きにくいです。
3番じゃないといけないのか?
クラシックサックスの場合には、バンドレンのTraditional(トラディショナル・青箱と呼ばれる)を指定されることがあります。私も学生時代に経験しましたが、『アンサンブルした時に音色に一体感が出ない』『3番とか3.5番使わないとダメだ』と先輩方や顧問の先生に言われるかもしれません。音がスムーズに出なければ練習どころではありませんので、他人の価値観よりも本人が吹きやすいと感じるリードを探してください。
例えば、サイズが合わない洋服や靴では気持ちが悪いですよね?憧れの奏者と同じリードを使いたくなる気持ちはわかりますが、肺活量も唇の形も練習量も同じではありません。ジャズサックスのレッスンではSelect Jazzを推薦することが多いのですが、半分の受講生はバンドレンのJAVAの方が吹きやすいと言います。様々なブランドや硬さを比較して自分にとって吹きやすいと感じるものを探してください。
マウスピースを変えたらどうなる?
マウスピースの選択によってもリード強度の感じ方は変わります。例えば、楽器に付属しているマウスピースYAMAHA 4Cで柔らかすぎると感じていたリードは、メイヤー5MMに付け替えるとリードが硬く感じます。マウスピースのオープニングサイズが変わることで、全く同じリードを使用しても吹奏感がガラッと変わるのです。
(強度比較チャートの1番と5番台のリードは、実際に吹いて確認していません。国内ではほとんど流通されていない?と思います)