中音域「ド♯・レ♭」のフィンガーチャート
「Basic」基本の運指は、開放を使用します。
「Overtone」低音域「ド♯」の第2倍音です。
「Overtone+8va」オクターブ・キー(レバー)を追加すると、チューニングが10%程度上がります。
チューニング補正
①のフィンガリングは、「レ→ド♯→レ」など隣接する音を演奏する時に音色やチューニングを補正する時に使用します。①から⑥の順にチューニングが高くなります。(楽器メーカーの型番、奏法などによって順番が変わります)
クラシックサックスでは、⑥を優先的に使うようにと教わりました。ジャズサックス奏法ではチューニングのコントロール幅が広いので補正しなくても吹けると思います。チューニング補正よりも、オクターブレバーを離さないことで音色の補正に使うことはあります。私の場合には、①やオーバートーンを使用してド#より上の音域に音色をマッチングさせます。
オルタネイト・フィンガリング
オルタネイト・フィンガリング(Alternate Fingering)でフレーズを装飾する時に使います。
私の場合には、⑦を使うことが多いです。
⑧オクターブ・キーを追加すると、少しだけチューニングが上がります。
⑨音色差を出したい時には効果的です。
チューニング補正(オクターブレバーなし)
⑩と⑪は、オクターブレバーを使わないでチューニングを上げたい場合に使います。
クォーター・トーン
クォーター・トーン(Quarter Tone)のフィンガリングです。
一般的な音楽で使うことはありませんが、アドリブや特殊奏法で「ド♯」と「レ」の中間の音程を表現する時に使います。
⑫は、+50%のチューニングに合わせやすいです。
⑬は、チューニングが50%以上に高くなります。吹き方のコントロールで下げます。