初心者ジャズサックスレッスン・リード
リードやマウスピース、リガチャーなどの組み合わせて自分好みの音色を探求するのは、サックス演奏の楽しみの一つです。購入時にリードを間違えて発注しないように気をつけて下さい。
D’Addario Select Jazz
ジャズサックスのレッスン受講生にお薦めのリードは、D’Addario(ダダリオ社)のSelect Jazzです。(Jazz Selectと呼ぶ方が多い)リードが振動する幅が長めに設計されていますので、下唇を前後に動かして音色をコントロールするファットリップ奏法に最適です。
強度番号
リードの強度(2〜4番)は、数字が小さい方が柔らかく、大きい方が硬めです。Select Jazzは、強度が細く設定されています。1つの番号がS(Soft), M(Medium), H(Hard)の3段階に分かれています。(ほとんどのリードは2段階の強度設定です)
使用するマウスピースや吹き方によってリードの相性が変わりますので、複数の強度番号を準備して下さい。初心者の場合には、最初にSelect Jazzの2M, 2H, 3Sの3種類を各1箱ずつを購入します。付属のマウスピースなどの癖のないマウスピースに、Select Jazzの2M→2H→3Sの順に試して音が出しやすいリードを探します。音出しに慣れるまでは、柔らかめの2Mや2Hでセッティングをして、唇やカラダに不必要な力が入らない吹き方を覚えます。
カッティング
リードのカッティングは、Unfiled(アンファイルド)とFiled(ファイルド)の2種類が選択できます。お好みでどちらを購入しても大丈夫です。両方を吹き比べてみると、同じ強度でもカッティングが変わると音色や吹奏感が変化することが実感できると思います。
迷う場合には、メイヤータイプのマウスピースや付属マウスピースには、アンファイルド。セルマーやオットーリンクにはファイルドを合わせましょうとレッスンで伝えています。メイヤーにアンファイルドだとギラギラ感が強調されすぎるように感じます。
リード選定
サックスレッスンでは、リードの選定方法を実際に学びます。リード1箱10枚中吹きやすいと感じるリードは1〜2枚程度。音がスムーズに出ない場合には、奏法上に問題があるのか、リードの状態が適切であるかを判断してアドバイスします。3箱30枚を選定すると1時間ぐらいかかりますが、最低でも10枚単位で比較しないとリード選びは上達しません。
リード選定を未経験の場合、吹きにくいリードで練習している可能性があります。リードが悪いのではなくて練習不足だからと判断するのは間違っている場合が多く、音が出しにくい場合にはリード選びで失敗しているかもしれません。上級者の中にもリード選び失敗してるのに交換しないで頑張ってしまう方が多いです。せっかく最高なサックスを購入したのに、リード交換するのをケチって吹きにくそうにしてる方が効率悪いと感じるわけです。
実際にリード選定を試してみると初心者さんでも違いがわかると思います。リード選びもサックスの重要な練習です。サックスライフを楽しみましょう!