アルティッシモのフィンガリング
現代のサックス奏者は、4オクターブ以上の音域を使用してフレーズを演奏します。通常音域2オクターブ半を超えたアルティッシモ音域(フラジオ、フラジオレット)のフィンガリングは、複数の組み合わせを探すことができます。アルト、テナーなど楽器の種類や使用するマウスピース等の特性、奏法の違いなどが音程が影響するため、奏者ごとに使用するフィンガリングが異なります。
一音だけをロングトーンするようなフレーズを吹く時には、音が出しやすいフィンガリングを覚えればよいのですが、通常の音域の拡張として高速フレーズをフラジオ音域で吹く場合には、複数のフィンガリングを使い分けないと音が繋げられません。
アルティッシモ G, G#のフィンガーチャート
アルトサックスのE〜G#のフィンガリングです。通常音域E〜F#は、変え指を使用してアルティッシモ音域に繋げることが多いです。
- High Gのフィンガリングは、右手の人差し指で[4]と[Ta]を同時に押さえます。
- GやG#が全く鳴らない場合は、外れた音のままでフィンガリング練習を続けていると偶然音が出る事があります。
- 半音階を吹く時にFront F Keyを押したままでE〜G#まで吹けますので、慣れると高速で半音階が上下できます。
スケール練習、コード練習でフィンガリングを覚える
レッスンでは、半音単位で音域を拡張しながら複数のフィンガリングの使い分けを練習します。アルティッシモのフィンガリングの覚え方は、通常音域の練習と同じようにスケールやコード練習で紐づけます。単音で超高音域を吹くのは簡単ですが、スケールやコードで吹けなければ実践で使えるようになりません。
最高音をF#からG#に一音拡張するだけで、日頃の音階練習が変わります。これを12keyのMajor ScaleとMinor Scaleの48種類で練習します。