サックス・キー名称
サックス演奏で操作するキーの数は23種類。キー名称には英語音名に関連した名前が付いています。
キー(パット付き)とレバーの2種類があります。Octaveは、オクターブ・レバーとオクターブ・キーが連結されています。「オクターブ・レバー」が正式な部品名称ですが、レッスンでは「オクターブ・キーを押して」と説明することがあります。
同様に、Side C / Side Bb / G# / C# / High F# もレバーとキーが2つの部品に分かれています。
フィンガリングチャート
サックスレッスンで最初に覚える8音のフィンガリングチャート(運指表)です。黒く塗ってあるところを決められた指で押さえます。この8音は、小学校の音楽で練習するリコーダーのフィンガリング(運指)と同じです。
音名
イタリア音名「ドレミファソラシド」は、英語音名では「CDEFGABC」です。サックス初心者の場合、主列のキー名称は数字表記の方がイメージしやすいと思いますが、英語音名のキー名称も同時に覚えましょう。ジャズ・サックスのレッスンでは、音名やスケール、コード等は英語音名を使用します。
ピアノ鍵盤イラストを参考に音名の覚え方を復習しましょう。
キー名称(クラシック1)
ロンデックスの教則本、クラシックの楽曲、レッスン等で使用されるフィンガリング表記です。当教室のレッスンテキストやレパートリーのフィンガリング表記にも採用しています。
Cキーは、高音域レ〜ファ♯を半音階で上行する順番にC1〜C5の名称が割り当てられています。C1(レ)→C2(レ♯)→C3(ミ)→C4(ファ)→C5(ファ♯)
Ta(トリル・A) / Tc(トリル・C) / Tf(トリル・F)の3つを「トリル・キー」と呼びます。
・Taは、A(ラ)とA#(ラ♯)のトリル・キー
・Tcは、B(シ)とC(ド)のトリル・キー
・Tfは、F(ファ)とF♯(ファ♯)のトリル・キー
「Pキー」は、フランス語のPetit(プティ)「小さい」、英語のPair(ペア)を略してPキーであると書いてある教則本がありました。古い教則本やFluteなども調べましたが、Pキーの出典元は不明です。楽器が作られた国や時代などを考えると、PairよりPetitの方がしっくりきます。
キー名称(クラシック2)
Bbキーを別名「Bisキー」と呼びます。Bis(ビス)の由来は、フランス語で「第二の」の意味。まとめると「Bbキー」「Pキー」「Bisキー」の3種類の名前があります。
3つのLSK (Left Side Key)は、別名Palm Keys(パーム・キー)と呼びます。Palmは英語で「手のひら」の意味です。
指導者、奏者によってキーの呼び方は異なりますが、どれでも伝わると思います。それぞれのキーには適切な押さえ方がありますので、レッスンで指導を受けて下さい。